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日本の墓石デザイン種類と選び方:墓石の美しさを維持する方法も解説

2024.05.02

お墓をご自身で決めて購入するのは、人生で何度も経験することではありません。
実際に選ぶ際には、墓石のデザインの多さや形状の多彩さにどれを選んでよいのかわからなくなることも多いはずです。
ここではいざという時の為に、日本の墓石デザインの種類とその選び方、そして購入した墓石を末長く美しい状態で維持する方法などを解説します。

日本の墓石の種類は主に4種類

日本の墓石の種類は大きく分けて「和型」「洋型」「デザイン型」「宗教型」の4種類があります。

古典的な和風デザインの和型墓石

和型の墓石は、日本古来から伝わる古典的な形状になります。
日本で古くから最もよくみられる和型墓石は、仏舎利塔に由来する供養塔や「地・水・火・風・空」を表す仏教の五大を表す五輪塔を簡略化したものといわれます。
墓石が3段の3段墓や、3段墓に芝石を加えて作られた4段墓などがあり、その上に石塔が中央に立てられます。

形も自由に選べる洋風テーマの洋型墓石

洋型の墓石は、従来の趣のある墓石と比べて比較的自由に形状を選択することができます。
欧米風のスタイリッシュな形状でありながら、日本で製造されたものは和洋折衷な形状にすることもできます。
欧米の形状の例にならい、竿石は横長のスタイルなものが基準とされているケースが多いようです。

モダンで自由な発想のデザイン墓石

デザイン墓石は、和型・洋型の墓石と大きく異なりゼロから形状を作ることができるので、故人をイメージする自由な形状などをデザインすることができます。
供養の多様性にも対応できる、世界に一つだけのお墓が作れます。
故人の職業や趣味を模した形状など、唯一無二のイメージをデザインして供養します。

宗教で異なる墓石の形状

日本で最も多い宗教は仏教ですが、その他にもキリスト教や新道など宗教により思想を反映した異なる形状の墓石があります。

和型墓石のデザインの種類

墓石には和型・洋型・デザイン型・宗教型の4種類がありますが、和型墓石の中でもオーソドックスな石塔タイプのお墓は更に細かく3種類のデザインがあります。

標準的な石塔タイプ

標準タイプの墓石は、芝台といわれる敷石の上に中台・上台・竿石を順に重ねて1つのお墓を形成します。
お墓で古くから最もよく見るタイプがこれになります。

高級型の石塔タイプ

高級型の石塔タイプでは、役物加工と呼ばれる特殊な加工を施し高級感を演出します。
役物加工では、標準型の竿石の上部に「陣笠加工」などを施したり、上台石の上部に亀のお腹のような曲線を施す「亀腹加工」と呼ばれる曲線加工をおこないます。
その他にも、独立型の水鉢や花立、供物台付の香炉などもオプションで取り付けたりもします。

菩提型の石塔タイプ

菩提型の石塔タイプは、中台を蓮華のように華やかに加工した形状を指します。
蓮華の上に竿石が乗るので、見た目が豪華になる特徴があります。

洋型デザイン墓石の種類

洋型墓石は、和型墓石に比べ墓石の背の高さが低い特徴があります。
その形状から耐震強度があるとともに、公園型の霊園の増加に伴い近年人気が上がりつつある墓石のひとつです。
形状は大きく分けて「洋ストレート型」と「洋オルガン型」の2種類あり、それぞれに1段型と2段型があります。

洋1段ストレート型

洋一段ストレート型は、下台の上に直接竿石が重ねてあり中台がない墓石を指します。
シンプルな洋型デザインを好む方に人気です。

洋2段ストレート型

洋2段ストレートは、洋1段ストレート型の形状に中台を取り付けた2段の形状の墓石です。
洋2段ストレートには、台の部分を斜めにカットした水垂加工を施したものや、亀のお腹のような亀腹加工を施したものがあります。

洋1段オルガン型

洋1段オルガン型は、オルガンのように竿石の全面がカットされた形状の墓石を指します。
洋1段ストレート型同様に、中台がないのが特徴です。

洋2段オルガン型

洋2段オルガン型は、オルガン型形状に中台を取り付けた形状の墓石です。
洋2段ストレート型同様に、水垂加工・亀腹加工を施した華やかな暮石があります。

モダンで自由な発想のデザイン墓石の種類

デザイン墓石は、和型墓石や洋型墓石と異なり自由な発想を具現化した多彩な形状の暮石があります。
墓石も材質を石にこだわることなく、強化ガラスを用いたものなどがあります。
形状も生前の故人に由来する趣味を模したピアノの形状や、本の形状など自由に設計することができます。
デザイン墓石は、外観の形状を自由に設計できますが、納骨の場所により地上納骨型と地下納骨の2種類に分類できます。

このような場合は、次の3つの方法を試すとよいでしょう。

地上納骨型

地上納骨型は、名称通り地上に納骨堂を構えた形状で換気口がついた設計になります。
納骨堂も広く設計できるので多くのお骨を納めることができます。

地下納骨型

地下納骨型は、他の種類の墓石同様に地下に納骨堂があります。
地下に納骨堂があることで、故人が土に還ると考える方の想いを反映した形状となります。

宗教型のデザイン墓石の種類

宗教の思想により墓石の形状は様々な形状になります。

新道型の石塔タイプ

新道型の石塔タイプは、竿石の頂上が緩やかな四角錐の形状になります。
四角錐の形状は、修行僧がかぶる頭巾や熱田神宮の御神体である「天叢雲剣や、草薙の剣」を表しているといわれます。
その他の形状は標準型と変わりませんが、新道は焼香をしないので香炉や八足台などがありません。

キリスト教型の石塔タイプ

キリスト教の墓石は、厳密な決まりがあるわけではありませんが、十字架や聖書を模した形状や墓石に十字架を刻んだものを作ります。
形状も洋型デザインのものが多く、ストレート型、オルガン型などがあります。
線香などはしないので、線香立ては作りませんがロウソク台は用意します。

墓石のデザインの選び方

墓石のデザインの種類は、前述のように様々な形状があります。
一般的にデザインの選びかたは次のような項目で選定します。

お墓を建てる土地で決める

お墓を建てることができる土地である程度の大きさを決めることができます。
そしてお墓を建てる墓地や霊園、お寺により指定された石材や墓石の形状が決まります。
場所によっては指定された石材店などもあるので、墓石を建てる場所でどのような形状やデザインを使用できるかを事前に確認する必要があります。

昔からの伝統を重んじるなら和型墓石

日本古来からの伝統を重んじるのであれば、和型墓石を選ぶとよいでしょう。
昔から馴染みのある形状なので、老若男女数多くの方に支持される形状になります。
奇抜な形状や洋風なスタイルに抵抗がある方などは和型墓石を選ぶと安心です。

地震に強い形状や費用を抑えたい場合には洋型墓石

前述にもありましたが、洋型墓石は背が低いので耐震強度が非常に高くなります。
更に和型墓石よりも背が低い分、必要な石材が少なくてよいので費用が割安になる傾向にあります。
墓石に戒名などではなく、故人が好きであった言葉などを入れたい方にも人気があります。

個性を重視する場合はデザイン墓石

故人の生前の希望により、個性を出したデザインや形状の墓石をデザインしたいのであればオリジナルの墓石を作りましょう。
全てが特注で作成することになるので、費用面では高額になりやすい傾向にありますが、それだけに満足度の高い仕上がりになるでしょう。

墓石の美しさを維持する方法

墓石は高額であるとともに、一生に何度も購入するものではありません。
そのために、一度購入した墓石は正しいメンテナンスをおこない、できる限り長持ちさせたいものです。
ここからは、墓石の美しさを維持するためのメンテナンス方法を解説します。

メンテナンスの基本は水洗い

墓石は雨ざらしなので、塵や埃、水垢などの汚れがつきやすい状態にあります。
綺麗に洗うことで墓石の劣化を防ぐことに繋がります。
その際に気をつけるポイントとしては、家庭用の洗剤など使用しないようにしましょう。
家庭用の洗剤で洗うと劣化を早めることになりかねません。
洗う際には、墓石用の専用の洗剤を用途別に選択して使用しましょう。

墓石は拭き上げが大切

水洗いをした後の拭き上げはもちろん、梅雨時期などが明けたら定期訪問して濡れた墓石を乾燥状態になるように拭き上げると効果的です。
湿気はカビやシミの原因になるので定期的にメンテナンスするとよいでしょう。

業者にメンテナンスを頼む

墓石を末長く綺麗に保つには、本格的に専門のメンテナンスをすると効果的です。
本格的なメンテナンス方法としては、クリアコートや光触媒コートなどがあります。

クリアコート

クリアコートは、前述で挙げた湿気などを抑制しカビや苔などを防ぐコーティングで撥水効果があります。
撥水させることで、汚れの付着を抑制します。

光触媒コート

光触媒コートとは、建物の外壁や車の塗装などにも利用される塗料で、二酸化チタンをメイン成分として作られたコーティング剤のことを指します。
光触媒の酸化分解効果を利用して、日常的に光や雨を浴びる度に汚れやカビの原因のウィルスを分解して墓石を購入時の綺麗な状態に保ちます。

まとめ

日本の墓石には大きく分けて「和型」「洋型」「デザイン型」「宗教型」の4種類の形状があります。
どの墓地や霊園にお墓を建てるのかにより、その場所の決まりに従った形状の墓石を選ぶ必要があります。
宗教によっては墓石の形状があらかじめ決められるものもあります。
どのような墓石にするかは、故人の意思を尊重して最適なものを選択するとよいでしょう。

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